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群馬県高崎市の和菓子店『微笑庵』(みしょうあん)。 「粘華微笑」(ねんげみしょう)~心から心に伝わる本物の和菓子で召し上がった方に至福の微笑みをお届けする事が当庵の願いです。
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2008年07月28日

「あんどーなつ」にリクエスト

和菓子の世界を紹介してくださる貴重なドラマ「あんどーなつ」。

第4話「土用丑の日ウナギ騒動」では、
鰻の名店で修行5年目の若者が騒動を起こす中で、
和菓子修行中の奈津と出会い、
お互いに成長する、というストーリーでした。

私のBlogではお菓子の話題がメインで、
ストーリーの感想は控えていましたが、
今日は少しだけ感想を。

鰻修行5年目の青年に、和菓子修行2ヶ月の奈津が、
敬語を使わずに説教する場面は、
見ていて違和感を感じました。

特に原作では、
失敗はしても、とにかく礼儀正しく、
若い男より、圧倒的に中高年に人気があり、
浅草の町中がなっちゃんを応援しているところが魅力でした。

ところがテレビ版は、
専門学校の同級生が恋人同然で登場。
鰻屋の青年もイケメンでその後の展開に含みを残しています。

偶然のご縁で孫と再会した祖父と祖母が、
足長おじさんのように影に日向に奈津を支える、
という原作の設定はどうなっちゃったの?

私は個人的に原作の方が数段ストーリーは良いと思っています。



________________________________



第4話は菓子作りの原点「こしあん作り」がメインでした。


私も最初はふるいでこしあんを作りました。懐かしいです。


私の兄弟子「円菓」の半沢さんは、いまだにこうして作っていました。
スゴイ・・・


この裏ごしする直前の小豆の色が強烈だったので、
誰かチャプタしていないかと思って探したのですがありませんでした。
菓匠によって、目指す小豆色はこうも違うのかと唸りました。


ウチでも、このシーンと同じ機械で裏ごししています。
和菓子屋の中で最も大切な仕事のひとつです。

最後に、今週登場の生菓子を公式HPより転載。
生菓子は本当にきれいで勉強になります。
  

Posted by misyouan at 23:28Comments(0)TrackBack(0)あんどーなつ

2008年07月22日

線香花火

TBSドラマ「あんどーなつ」第3話は、茶席の新作和菓子をこしらえる、と言うテーマでした。

これは和菓子職人にとって、とても難易度の高いハードルです。
ドラマでは7,000名の弟子を抱える茶道の家元のために新作を作る、と言う設定ですが、実際には何万人という視聴者をお菓子ひとつで感動・納得して頂かなくてはなりません。
取り組まれた東京製菓学校のスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。

そのお菓子は「線香花火」でした。

※「あんどーなつ」オフィシャルサイトより転載

第一印象で華やかな色香を感じ、黒文字を入れるとさらにサプライズがある、という心配りを感じる本当の新作です。

このお菓子を作るために、ドラマの竹蔵さんと同じくらい真剣に取り組まれたことでしょう。
番組HP「現場レポート」の中には作る前の図案が掲載されています。


その他、番組内で出てきたお菓子も掲載されています。



「月の船」
どれもこれも美しく、すばらしい仕事です。



私の師匠も、お菓子を作る前には必ず図案を書くよう指導して下さいました。これは私が書いた図案です。稚拙ですがご覧ください。


私の場合、芸術肌の職人ではありません。
師匠は名人ですが、私はどちらかと言えば不器用なほうです。
ですから、江戸時代から淘汰されず脈々と受け継がれてきた
古典のデザインを大切にしています。
それだけでも膨大な種類を先人は創作してくださいました。

新作の得意な菓匠を心から尊敬しながら、
今自分にできる精一杯の仕事で、
お客様のお役に立ちたいと思っています。

私が一番好きなのは、この「さくら」の意匠。
日本人の美意識が凝縮されているようです。  

Posted by misyouan at 23:28Comments(0)TrackBack(0)あんどーなつ

2008年07月15日

鬼灯(ほおずき)


鬼灯(薯蕷ねりきり製)

TBSドラマ「あんどーなつ」第2話ご覧になりましたか?

浅草「満月堂」で封印された幻の和菓子「鬼灯」をめぐるお話。

なっちゃん、いくらお客様のためだからって、
勝手にこしらえちゃダメでしたね。

ベテランの職人が作ろうと、新入りが作ろうと、
お客さまにとっては、「満月堂」の看板を背負ったお菓子。
250年かけて歴史が磨き上げた技術を軽視してはいけないでしょう。
梅吉さんが激怒したのも仕方のないところです。



ところで、今回のテーマは、「最後の晩餐」でもあったと思うんです。
もはや人生最後の食事になるかもしれないとき、
何を食べて臨終を迎えたいか?

『まずは臨終のことを習うて のちに他事を習うべし』
というのは日蓮聖人のお言葉だそうですが、
和菓子作りも、そこからスタートするべきじゃないかと思っています。

私の人生最後の食事は・・・


今のところ、これにしたいと思っています。
思い出と思い入れのこもった大切なお菓子です。  

Posted by misyouan at 18:18Comments(0)TrackBack(0)あんどーなつ

2008年07月08日

蓬莱饅頭

TBSドラマ「あんどーなつ」第1回の放送はいかがでしたか?
このドラマを通して、和菓子への関心が高まったら嬉しいです。

さて、菓子職人として毎回登場するお菓子に注目したいと思います。
第1回は『蓬莱饅頭』

「あんどーなつ」オフィシャルサイト 今週の甘味紹介より画像転載

「蓬莱山」は不老不死の仙人が住む、という中国の伝説に登場する理想郷と言われています。
その蓬莱山にちなんで名付けられた慶事菓子が蓬莱饅頭。
大きなお饅頭の中に小さな子饅頭が入っていることから子持ち饅頭とも呼ばれています。

さて、この蓬莱山、いつごろ考案されたお菓子かというと・・・

虎屋黒川ホームページ
水野忠邦と蓬が嶋
http://www.toraya-group.co.jp/gallery/dat02/dat02_059.html

詳しくはリンク先を見ていただきたいのですが、
なんと約200年も前に水野忠邦が光格上皇から蓬が嶋を賜ったと記録に残っているというではありませんか!
やっぱり虎屋さんは凄い。別格ですね。
しかも、子饅頭が50個も入った超特大ですよ!!


虎屋黒川の蓬が嶋

私の師匠も蓬莱饅頭が得意でした。
師匠は子饅頭を縁起の良い亀甲にちなんで六角形してこしらえます。

エッ、私ですか?
恥ずかしながら1回も作ったことはありません。

しかし、大切な菓子はテレビに出たからと言ってブームにあやかってチャラチャラ作るもんじゃないと思うんです。
何十年、何百年と作り続けてきた重み。
淘汰されず、磨き上げられた結晶が現在のお菓子だから。

とはいえ、私も前々から作ってみたかったのでこれを機に作らせて頂きます。完成した暁にはBlogへアップいたします。  

Posted by misyouan at 19:17Comments(3)TrackBack(0)あんどーなつ

2008年07月04日

あんどーなつ



和菓子の技術検定「技能士試験」に合格した仲間の集まり群馬県菓子技能士会の総会で、群馬が誇る名店「たわらや」(松井田町)の小黒さんと談笑。いろいろな話題の中でひときわ気になることは・・・

小黒:「『あんどーなつ』知ってる?」
宮澤:「えっ、ドーナツの中にあんこが入ってる」
小黒:「違うよ~。漫画だよ、和菓子漫画」
宮澤:「いいえ、知りません」
小黒:「そいつはモグリだね~。七夕の晩からTVドラマになるんだよ」
宮澤:「エッ、本当ですか~~~」

ということで、その晩早速Amazonで全巻を大人買い。
一気に読みました。

TBSの月曜夜8時、水戸黄門で有名なナショナル劇場で放映。
すでに番組のオフィシャル・サイトも立ち上がり、
放映前からかなりの情報がUpされている。

TBS「あんどーなつ」
http://www.tbs.co.jp/ando-natsu/index-j.html

HPを拝見すると、今回の和菓子製作の指導をしているのは「東京製菓学校」和菓子科の先生方のようです。

東京製菓学校 和菓子科 教師紹介
http://www.tokyoseika.ac.jp/subject/teacher1.html

和菓子のドラマといえばNHK朝の連続テレビ小説「あすか」

竹内結子さん主演で1999年に放映されました。
もう10年近く経ちますか。

「あすか」の和菓子製作を指導されたのは京都「塩芳軒」の高家さんでした。
http://www.kyoto-saga.ac.jp/ukyokan/kyoto/extension10.html

「あんどーなつ」と「あすか」の決定的な違いは、
「あんどーなつ」は浅草の老舗、
「あすか」は京都の老舗と、
江戸と京都の伝統・文化の違いを感じることになりそうです。

また、和菓子の指導をしているのは、
「あすか」ではベテランの高家さんだったのに対して、
「あんどーなつ」では昨年から実施された『選和菓子職』という技能試験を
主席で合格された新進気鋭の長谷川さんがされているようです。
ドラマのストーリーとは別に、登場するお菓子自体も楽しみです。

ドラマに登場するお菓子にちなんだ和菓子を、
私も楽しみながら作ってみたいと思っています。
放映開始が楽しみです。  

Posted by misyouan at 05:49Comments(0)TrackBack(0)あんどーなつ