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群馬県高崎市の和菓子店『微笑庵』(みしょうあん)。 「粘華微笑」(ねんげみしょう)~心から心に伝わる本物の和菓子で召し上がった方に至福の微笑みをお届けする事が当庵の願いです。
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2008年11月22日

Kaizen 本田宗一郎


挑戦する心

会社が設立されてまもない頃。
新エンジンの開発に取り組んでいた
河島喜好(その後二代目社長就任)は
本田宗一郎の貪欲さに驚きました。

「とにかく馬力の出るエンジンを創るんだ」

目標の馬力を達成すると

「なんだこの音は!
 馬力は落とさずに音を静かにせい」

その難題をなんとか解決すると

「なんだこのエンジンは!
 燃料消費量が多くてダメだ。燃費を良くしろ」

最初からこういうエンジンを、
という枠を決めるのではなく
技術の限りない可能性を前提に、
もっと凄いものを創ろう。
それが、本田宗一郎のやり方でした。

「やってみもせんで何をいっとるか。
 一見ムリなものが、ああやってだめなら
 こうやってというねばりの前に
 可能性をもちはじめてくるのである」
<本田宗一郎>

■□■Honda Magazin 2008 Autumnより■□■



「てるてる」さん、「poaro」さんより、
私も和菓子を作っています!というコメントを頂きました。

しかも、何回も何回もより良いお菓子を目指して
作り直し、作り続けていらっしゃるとのこと。

なんだか嬉しくてアツくなりますね。

そうなんです。
同じ配合で作っても、まったく仕上がりが違うんです。
なぜ?


6年前の栗ぜんざい。
少々煮崩れるくらい、柔らかく炊きあげていました。


今年の栗ぜんざい。
小豆がほとんど煮崩れることなく、凛とした輝きを湛えている。

どちらも同じ配合。
しかし仕上がりはまったく違っています。

お菓子作りを繰り返す中で、
技術を磨き、舌を鍛え、古典を振り返りながら、
今日より明日が少しでも美味しいお菓子ができるように、
チャレンジし続ける。
「Kaizen魂」を胸に秘めて。

「てるてる」さん、「poaro」さん、ありがとうございました。

  

Posted by misyouan at 18:36Comments(0)TrackBack(0)我が師

2008年07月26日

志を受け継ぐ

父の友人の菓匠が来月のお盆を持って閉店することとなった。
上生菓子と工芸菓子の名人を毎月高崎に招いて、
共に学んだ仲間であり、ライバルであったはずだ。
心中は複雑だと思う。



その尊敬する菓匠から生菓子の道具を引き継がせて頂いた。


この道具でどれだけのお菓子を作ったことか。
どれだけのお客様を喜ばせたことか。



菓子は作り手の写し鏡だ。
同じ道具を使ったところで同じ菓子などできない。



ただ、ひたすらにお客様に、召し上がった方に喜んでいただきたい。
その気持ちだけはしっかりと受け継ぎたいと思っている。  

Posted by misyouan at 18:49Comments(2)TrackBack(0)我が師

2008年02月24日

技と志は受け継がれる・・・



Yさんは、山登りが子供の頃から大好きで、
20歳のとき「いつかは7大陸世界最高峰に挑戦したい」と思い立った。

それから自店が繁忙を極める中、時間がとれない年月が流れるが、
夢に向かって体力と登山技術が衰えないように、
国内の急峻を登り続けた。

念願の初の海外登山はスイスのマッターホルン。
なんと55歳で夢の扉を開けた!
それからは、モンブラン、キリマンジャロと次々登頂を成功させた。













和菓子、洋菓子ともに1級技能士という、
卓越した技術をもつ名人でありながら、
いつも穏やかで謙虚で笑顔を絶やさぬ大好きな菓匠でした。

ご冥福を心からお祈りいたします。  

Posted by misyouan at 23:59Comments(0)TrackBack(0)我が師

2008年02月17日

中山圭子さん


このBlogで和菓子や菓銘の歴史を書くことがありますが、
そのほとんどは「中山圭子」さんの書籍を参考にしています。

中山さんは東京藝術大学在学時に和菓子のデザインのおもしろさに惹かれて、卒業論文に「和菓子の意匠」を選んだ方。
日本No.1和菓子ブランド「虎屋」にて和菓子の展示企画や資料整理にあたる虎屋文庫の研究主幹。

「和菓子夢のかたち」はパートナーの阿部真由美さんのイラストが素晴らしく、中山さんの文章をさらに輝かせている。

「和菓子ものがたり」の花びら餅の章が圧巻。あの小さなお餅に広大な世界観が秘められているという自説に感動しました。

「事典 和菓子の世界」は、本当に重宝。シンプルに過不足なくたくさんの和菓子の解説がされています。

中山さんは和菓子の歴史を本物の歴史的資料に触れながら編纂されている方。
本やネットで調べるのではなく、一次資料まで掘り下げている本物の研究家。

中山さんの文章に触れることで先人の智慧の深さを知り、
菓子に先人の工夫と研鑽の息吹を入魂するのです。

いつもそばに置いて何度も読み返している大切な本です。
いつかご本人と和菓子談義をしてみたいものです。

※なお中山さんの書籍からの引用に問題があればすぐに削除いたします。  
タグ :中山圭子

Posted by misyouan at 18:49Comments(4)TrackBack(0)我が師

2008年01月23日

賄いの思い出


『徳鮨』 高橋徳一さん

む~こさんの話題に便乗。

大学3年の春、大親友のナベちゃんと2週間、
カナダのバンフ・スキーリゾートで滑りに滑りまくった。

カナダ最後の夜、バンクーバーの鮨Barで快食、痛飲。
残りのカナダドルをすべて使い果たした。

学生時代はお金がなくて、鮨なんてまともに食べた事なかったけど、
カナダで食べた鮨のあまりの美味さに驚嘆。

大学4年の最後1年間は、絶対に鮨屋でバイトをしようと心に決めた。

学生課の求人コーナーに足を運んだ初日、
濃紺の作務衣を着た見るからに職人!のご主人が求人票を貼っている。

『徳鮨』

ビンゴ!!運命の出会いだ。
その場でその求人票を頂いて面接、採用頂いた。

徳鮨での1年間は本当に楽しかった。
当時バブルの余韻のある景気のよさで、宴会も出前もかなり忙しかった。

お楽しみの賄いは、宴会で食べ残したお刺身で、
「ちらし」か「太巻き」を作っていただいたが、これが絶品!
なんてったって、ネタは超一級品ばかり。

本当に美味しくて、美味しくて、毎日感動していた。

さらに、食べ盛りの私に冗談で作った「超大盛りちらし」
にぎりの器でちらしを作ってくださった。
これを私がペロリと食べたもんだから、ご主人も奥さんもビックリ。
その日以来、卒業するまで、私の賄いは超大盛りだった。

徳鮨の職人さんは腕に覚えのある方が勢揃いしていて、
ちらしは花模様だったり、ピエロの顔だったりして、
単なるバイトの賄いにはもったいない作品のようだった。

今でも大切な方と美味しい鮨が食べたいときは、迷わず徳鮨へ。
ご主人と奥さんは、なんだか父・母のような暖かさがあって、
私の大切な師匠のひとりです。

※あぁ~あ、また長くなってしまった。  

Posted by misyouan at 17:52Comments(6)TrackBack(0)我が師

2008年01月16日

師匠紹介 佐々木勝 先生



私の和菓子の師匠を紹介します。
千葉県市川市「菓匠京山」 佐々木勝 先生です。

上の画像は、師匠が還暦と創業30周年を記念して出版した『和菓子人』。

師匠は北海道の漁師の3男として生まれましたが
生後1ヶ月で父上が他界。
母上はひとりで4人の子供を育てなければなりませんでした。
一家の苦労は計り知れません。

そんなゼロからのスタートで偶然の縁で和菓子の世界に飛び込みます。
まったく縁故のない千葉県市川市で高級和菓子店「京山」を創業。
今でこそ名店として全国に名を馳せていますが、
そこに至るまでの苦労はいかばかりであったか?

名人として名高く、全国から師匠を慕って弟子入りが絶えず、
35人の弟子が巣立ち、現在も10人の弟子を育てています。



そんな師匠がなぜ本を?
本の扉をめくると、そこには・・・
「京山在職中、一生懸命仕事に勉強に励んだ皆さんに、
師匠として何か贈りたいと思い六十年の歩みを本にいたしました。」

私達、弟子のために書いてくださったのだ!

内容も美談より苦労話のほうがずっと多い。
苦悩をつらぬき歓喜に至る道しるべが記されています。

私達が師匠から教えていただいたことは、
様々なご苦労や出会いの中で磨かれ、研ぎ澄まされた結実。
師匠の和菓子には「塩野」や「高山良介」先生の魂が宿っているのです。

私にできることなどほんの僅かでしかありませんが、
最良の師匠に出会えたことに感謝し、
その味やその心をお客様にお伝えしたいものです。

この内容の以外にも、微笑庵公式HPに師匠の紹介記事があります。
ご参考まで。

師匠 佐々木勝 ①②
http://www.misyouan.com/diary-04.03.html#sisyou2  

Posted by misyouan at 14:00Comments(2)TrackBack(0)我が師